コンデンサーの直列・並列回路の電圧を測定しよう

高校物理の超簡単な実験シリーズ。コンデンサー2つを直列または並列につなぎ、それぞれのコンデンサーにかかる電圧を測定します。これにより、教科書の理論との一致を確認できます。

まめしば
まめしば

少し準備が必要だよ。家庭では、買わないとモノが揃わないかも。

準備

準備物:コンデンサー2つ(2200μF と 1000μF)、リード線、電池、電圧計、その他回路を作るのに必要なもの

コンデンサーの容量は、ある程度大きいものがよいです。乾電池は2本直列なら3Vになります。電圧計は内部抵抗が大きいほどよいです。デジタルテスタでも、学校に昔からあるアナログの電圧計でもOK。

測定しよう

並列接続

電池にコンデンサー2つを並列接続します。電池の両端の電圧 $E$ と、それぞれのコンデンサーにかかる電圧 $V_1$ , $V_2$ の関係は$$E=V_1=V_2$$となっていることを確認しましょう。

それぞれのコンデンサーに充電された電気量 $Q_1$ , $Q_2$ を計算しましょう。この合計が放電可能な電気量です。結局合成容量が $C=C_1+C_2$ となります。

直列接続

放電して電気が溜まっていない状態にして、コンデンサー2つを直列接続して充電します。電池の両端の電圧 $E$ と、それぞれのコンデンサーにかかる電圧 $V_1$ , $V_2$ を計りましょう。すると$$E=V_1+V_2$$となっていることが分かります。注意すべきは $V_1$ , $V_2$ を測定するときです。電圧計の端子を当てる時間を極力短くしてください。でないと、電圧計を通って電流が流れ込み、測定値が狂います。例えば 電池⇒$C_1$のコンデンサ⇒$C_2$のコンデンサ⇒電池 のような回路になっている場合、$C_1$ の両端に電圧計を接続すると、$C_1$ にかかる電圧 $V_1$ はゆっくり下降してしまい、$V_2$ は上昇してしまいます。詳細には$$V_1(t)=\frac{C_2}{C_1+C_2}Ee^{-\frac{t}{R(C_1+C_2)}}$$これを防ぐには測定時間 $t$ を短くするか、時定数 $R(C_1+C_2)$ をなるべく大きくします($R$ は電圧計の内部抵抗)。

そうすれば、測定結果から$$V_1:V_2=C_2:C_1$$であることが確かめられるはずです。よって$$Q_1=Q_2$$となり、直列接続の理論と一致します。

ほかの実験:

理科実験集

応援のおねがい

Please support me!

まめしば
まめしば

記事を気に入って下さった方、「応援してあげてもいいよ」という方がいらっしゃったら15円から可能なので支援していただければ幸いです。情報発信を継続していくため、サーバー維持費などに充てさせていただきます。

ご支援いただいた方は、こちらで確認できます。

Amazonギフトの場合、
Amazonギフト券- Eメールタイプ – Amazonベーシック
より、金額は空白欄に適当に(15円から)書きこんで下さい。受取人は「mamekebiamazonあっとgmail.com」です(あっとは@に置き換えてください)。贈り主は「匿名」等でOKです。全額がクリエイターに届きます。

OFUSEは登録不要で、100円から寄付できます。金額の90%がクリエイターに届きます。

OFUSEで応援を送る

codocは登録不要で、100円から寄付できます。金額の85%がクリエイターに届きます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA