蛇紋岩(石ころ写真集)

蛇紋岩(Serpentinite)は超塩基性の橄欖岩が水と反応して変化してできたものです。見た目としては黒いテカテカな表面に黄緑色の鉱物がべちゃりとついた感じだったり、風化して褐色と黒が蛇の模様みたいに入り乱れていたり、針状・葉状の黒~緑の鉱物がきれいに並んでいたり、アスベスト脈が走っていたりします。見たほうが早いと思うので、たくさんの写真をどうぞ。

蛇紋岩1 風化がひどくもろい。緑のところが多い
蛇紋岩1の拡大。黒いテカテカ。
蛇紋岩2 割った破片。テカテカがよくわかる
蛇紋岩3
蛇紋岩4
蛇紋岩4拡大
蛇紋岩5 非常にもろい
蛇紋岩5拡大
蛇紋岩5拡大
蛇紋岩6

蛇紋岩を構成するおもな鉱物は蛇紋石(serpentine)で、超塩基性岩中の橄欖石や輝石などが変化したものです。蛇紋石にはサブグループがあります。大きく3つに分けるとリザルダイト(lizardite)・アンチゴライト(antigorite)・クリソタイル(chrysotile)です。上の蛇紋岩6では黄緑色のベタリとしたものがついています。見た目からしてリザルダイトです。実験してみたところモース硬度は2.5、条痕色は白であり、リザルダイトの特徴と一致します。

蛇紋岩7(葉状)

蛇紋岩7は緑色の葉っぱみたいなものが重なっており、非常にもろい。ぽろぽろとれます。見た目からしてアンチゴライトと思われます。条痕は白、モース硬度は3.5でした。アンチゴライトについて調べると条痕は淡緑らしく、結果が合いませんが、本サンプルはかなり風化しており、正しい色がでない可能性もあります。

以上の蛇紋岩はどれも蛇紋岩化および風化がかなり進んで非常にもろいです。一般の磁石にもガッツリくっつきます。磁鉄鉱を多く含んでいるということです。

次からの蛇紋岩は、蛇紋岩化が比較的弱く、ずっしりと重いです。磁石の付き方も少し弱め。

蛇紋岩8(北海道新ひだか町三石)
蛇紋岩9(北海道様似町)
蛇紋岩10(北海道様似町)
蛇紋岩11(北海道様似町)
蛇紋岩11の拡大

ほかにとれたら追加していこうと思います。

次の記事:

京都府丹波・中丹の石ころ(蛇紋岩を求めて)

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まめしば
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